109452 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

おそらのうえで。

おそらのうえで。

*続・僕が君を追う理由*

 



 あれからも僕は

 君のコト追ってるけど

        もうコレで

   終りなのかな?


 *続・僕が君を追う理由*


 「俺ね君のこと本気なんだよね」


 何度この言葉を

 君に言ったことだろう。


 君はそんな僕の言葉に

 いつも顔を赤くする。

 そのくせ


 「私は嫌いだもん」


 そう言って

 顔をそらすんだ。



 でも僕

 確信してたんだ。


 君は僕のこと

    嫌いなんかじゃないんだって。




 諦めるつもりも


 手放すつもりもない。



 他のヤツのところになんか

 いかしてやんない。



 君が素直になるまで


 君を追い続けて

 
 君を幸せにするのは僕なんだって


 そう決めてたんだ。



 でも




 君とお別れの日が

 きちゃったんだよね。



 「卒業おめでとう」


 いつもよりかわいい君に

 僕はさっきもらった

 花を差し出した。


 
 「・・・ありがと」


 君は照れながら

 僕から初めて受け取ってくれたんだ。



 「それじゃ、ばいばい」


 ほんとはココで

 最後に一言

 君に言いたい言葉があったんだ。


 でも

 ココで自分をおさえないと

 君を抱き締めたいキモチを

 君を手放したくないキモチを

 抑えきれないから。


 だから僕は

 何も言わずに

 その場を去ろうとしたんだ。



 手放したくないキモチは

 あの時と全くかわってないよ。

 かわってない。

 っていうか

 あの時よりもずっと

 もっと

 君を愛しちゃってる。



 
 でもね

 幸せの方向を変えたんだ。

 君が幸せになってくれれば
 
 それでいいや。

 
 そう思って

 僕は君の顔も見ないで歩きだしたんだ。




 「ちょっ・・・」


 でも

 君の声が聞こえたんだ。


 「ちょっと・・・待ってよ・・・」



 君の声に思わず振り返ると

 君は涙をためて

 こっちをまっすぐ見つめてた。



 「それ・・・だけ?」


 
 君の言葉の意味を

 君の涙の意味を

 上手く理解出来なく





 「・・・え?」


 だって今までずっと

 ちょっと強気になってただけなんだから。


 “確信”も

 もしかしたらただの僕のカンチガイ。

 自意識過剰なだけだったかも

 しれないって

 ココロのどこかで思ってたから・・・


 君は本当に僕のことなんて

 って・・・




 
 「散々・・・散々好きだとか言っときながら  
   卒業ってなったら
  もう私のこと見てくれないんだ・・・」


 ちょっとふくれっつらで

 視線をそらして君は言った。

 
 今にも零れ落ちそうな

 大きな雫を瞳にためて

 震えた声で

 

 「もしか・・・して・・・」



 その時やっと

 君の涙の意味を

 君のその仕草の意味を

 君の言葉の意味を

 僕は

   理解したんだ。

 


 何も言葉は出なかった。

 言葉よりもまず

 足が君へと向かっていって

 腕が君を抱き寄せた。


 「ちょっ・・・えっ・・・」


 僕の腕の中で

 戸惑いながらも君は

 幸せそうに笑ってくれたんだ。



 「痛いってば」


 
 クスクス笑いながら

 君は僕の背中に腕をまわす。




 やっと手に入れたんだ。

 やっと君に触れられた。

 やっと君との距離が

    縮まった。




 「愛してる」



 
 君の耳元で

 何度も繰り返す。




 「知ってるよ」



 近くで

 君の声が聞こえる。

 君の鼓動を

  君のぬくもりを近くで感じてる。




 君が

   ここにいる。




 




 もう君を

 手放さないから。

 君を幸せにするのは僕なんだから。

 誰にも渡さない。

 だから覚悟

     しときなよ?








タイトルの通り、「僕が君を追う理由」の続編。
どうしても書きたくて。
追い続ける彼がと
追われ続ける彼女が
別れの時がきたらどうなるのか。

ってか、どうやったら彼女は素直になんのか(笑)


振り向いてくれなかったら
諦めたくなるもの。

自分じゃ幸せにしてあげられないって気付いた時には
なんかやっぱ・・・凹むだろうなぁ。。。


やっぱ自分の大好きな人は
自分で幸せにしてあげたいな。



* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^)
bbs

読んで下さってありがとうございました☆
良ければ他の作品もどうぞ☆
Top


© Rakuten Group, Inc.